「3回目の接種 12月開始を想定し準備を」厚労省が自治台に要請
新型コロナウイルスのワクチンの3回目の接種について、厚生労働省は、対象者を2回目の接種を終えた全員とし、ことし12月から医療従事者への接種を始めることを想定して準備を進めるよう自治体に要請しました。
新型コロナウイルスワクチンは、時間がたつと効果が低下することが国内外で報告され、厚生労働省は原則2回目までと同じワクチンを使って追加で3回目の接種を行うことを決めています。
厚生労働省は22日、自治体向けに非公開で説明会を開き、2回目の接種から8か月以上たった全員に追加接種を行うことを想定して接種体制を確保するよう伝えました。
追加接種の時期については医療従事者がことし12月から、高齢者や5月に接種した人は、来年1月から実施できるよう求めています。
そのため、予約方法の検討や接種会場の手配などを始め、11月からは接種券を対象となる人に順次発送するよう要請しました。
必要なワクチンは、11月15日以降に市町村や医療機関などに配送するということです。
追加接種の時期や誰を対象にするかについては、先週、厚生労働省の専門家分科会が「科学的な根拠が不足している」として慎重に議論するよう求めていて、厚生労働省が海外の状況などを踏まえて引き続き検討しています。