57年ぶりに東京で開催されるオリンピックの開会式は昨夜8時からメインスタジアムの国立競技場で無観客で行われました。
開会式は、“心でつながる”がテーマで、新型コロナウイルスの脅威の中で日々を過ごす世界の人々に向けて、希望を感じてもらいたいというメッセージが込められました。
また、式典の中では新型コロナウイルスで亡くなった人たちへの哀悼の意を表すため、出席者全員が黙とうをささげました。
このあと、オリンピック発祥の地、ギリシャを先頭に205の国と地域、それに加えて難民選手団の選手たちが日本の50音順に入場行進しました。
開催国の日本選手団は、最後に登場し、155人の選手たちが旗手をつとめるバスケットボール男子の八村塁選手とレスリング女子の須崎優衣選手に続いて入場しました。
そして、天皇陛下が開会を宣言され、史上最多の33競技、およそ200の国と地域から1万1000人あまりが参加するスポーツの祭典が新型コロナウイルスの再拡大が懸念される中、開幕しました。
このあと、ことし3月に東日本大震災の被災地、福島県を出発して国立競技場にたどりついた聖火は、元プロ野球選手の王貞治さんと長嶋茂雄さん、それに松井秀喜さんなどによってつながれ、最後は、テニスの大坂なおみ選手が聖火台に点火しました。